2015年12月12日土曜日

アセアンパラゲーム

12月3日〜9日の期間、シンガポールで第8回アセアンパラゲームが開催されました。
今回、ラオス陸上競技の指導に関わっている関係上、現地まで応援に行ってきました。
本来であれば、IDを取得できればよかったのですが、ラオス赴任が遅れ申請が間に合わず応援と形になりました。

各競技場は冷房が完備されていて観戦中は寒いくらいです。
なかでも、陸上競技場に冷房が効いているのは本当にビックリでした。
また、屋根付きでもあり熱帯地方につきもののスコールも関係ありません。
選手はもちろん、競技スタッフの疲労度も炎天下とは比べものにならないのは言うまでもありません。



2020東京大会の競技場もこのような形にすればいいのになぁ〜と思っていました。


ラオスからは、陸上、水泳、重量挙げ、ゴールボール、車いすバスケの4競技にエントリー。
メダル獲得数も前大会を上回ることが出来ました。



私的には、この大会レベルは全く未知数。
指導中の選手がどの程度のランクにいるのかも分からず…。

非常に興味がありました。
陸上競技に限って言うと、レベルは非常に高いです。
この大会に日本人選手が参加して、何種目で優勝出来るか分かりません。
当然、種目によってバラツキはありますが…。

詳細は今後触れるとして、今回陸上競技からはラオス史上初となるメダリストが誕生しました。

女子400m T13クラス
見事に銅メダルです。



レース展開が非常にスリリングと言うか、感動的でした。
レース全体的に4位を走っていて、3位とも結構な差。
そのまま最終ストレートに入って来ましたが、自軍応援団からもため息が…

でも、私は見逃しませんでした。
若干ですが差がつまってきていました。

徐々に差がつまり、自軍応援団も声援に力が入ります。
私は、ほんの少し届かないかなぁ〜と見ていましたが、残り5m位でしょうか?見事に逆転しました。

前日に100mを走り惜敗して大粒の悔し涙。
その悔しさが残っていたのでしょうか?
最後まで諦めずに走り抜くことで快挙に繋がりました。

あの差ですと、結構心が折れて諦めてしまう場合が多々あるだけに立派の一言です。(過去、私も400m経験者です)

このレースは本当に感動し、陸上競技で初めて泣いてしまいました。
(過去に日本記録を作ったときも泣けませんでしたし、IWAS世界選手権で2位になった時も泣けませんでした)
私に、感動という感情が残っていたのを再認識させてくれました。

その他の男子勢3人は残念ながら全て予選落ち。

唯一、予選がなくなり一発決勝の男子800m T11クラスで2位になったのですが、T12と一緒にされたため、4位になってしまったのは残念で仕方ありません。

今大会を見ることができて思ったことは、ラオス選手は予選敗退がほとんどでした。

ですが、そこまで差があるとは思いませんでした。
専門的な練習を積んで行くことで、その差はもっともっと小さくなると実感できましたし、決勝でいい勝負が出来るとも思えました。
今後、適応種目の選択なども必要になってきますし、国全体でセレクションの必要もあるでしょう。

課題はある程度見えましたので、ラオスパラリンピック委員会(LPC)と連携を取りながら今回の差を埋めるべく頑張って行きます。
次回は2年後にマレーシアで開催されます。



今回もご覧頂きありがとうございます。

多謝、羽根。

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